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地下深くより汲み上げた清冽な「水」

REGIONAL NATURE

地下深くより汲み上げた清冽な「水」
 酒づくりにとっての「水」は、酒の品質を大きく左右する重要な存在。「命の水」といっても過言ではなく、基準も厳しく定められています。当社の地下深くには、酒づくりに適したおいしい水が豊かに蓄えられています。恵まれた自然環境に感謝し、この水を大切に使い守っていくことは、私たちの責務です。


■本社工場がある地形と地質

 三和酒類本社工場のある大分県宇佐地域は、くじゅう山系の北麓、国東半島の付け根にあります。はるか昔、この地域で大きな宇佐火山群の噴火が起こり、そのときの火山噴出物によって国東半島が形成されたそうです。
 地質学的には大分県の「耶馬渓エリア」に分類される宇佐地域ですが、地盤の種類は砂礫質台地。火山活動時の大地の隆起などによって生じた段丘で、厚さ約5メートル以上の砂礫層や砂質土層に覆われているのが特徴です。
 また、周防灘に面する宇佐市の北部沿岸は、遠浅の海岸線に沿って沖積平野がほぼ東西方向に続き、南側には丘陵地が広がっています。市の中央部を駅館(やっかん)川が流れており、河口付近には氾濫原が発達して平坦な沖積平野を形成しています。
 駅館川とその支流がうるおす宇佐平野は、古くから知られた大分県随一の穀倉地帯。昔からいくつもの酒蔵が営まれ、数々の名酒を全国に送り出してきた場所としても有名です。
 本社工場のある宇佐市山本地区は、宇佐市役所から南西に約5 . 5キロメートル離れた丘陵地の南東側斜面にあり、標高約7 5 メートルの本社からは、周防灘や国東半島の最高峰である両子山(720.6メートル)を望むことができます。 
 また、本社から望む雄大な自然景観からもうかがえるように、山麓部の丘陵地には多数の開析谷(空から見ると大地に無数の溝が刻まれているように見える浸食谷)で分断されており、所々にため池が分布しています。
 
■「仕込み水」の地質学的な特徴

 当社が用いる地下水は、火山砕屑岩や溶岩から構成され、地下深く幾重もの地層が積み重なった、岩盤中の亀裂水であると考えられます。


三和酒類の集水洞


 地層が天然のろ過装置となって、酒づくりの敵である「鉄」や「マンガン」、「有機物」や「バクテリア」などを含まず、発酵の際に酵母が栄養とする適度なミネラル成分を含む理想的な水です。
 水質はやや軟水。水温は年間を通して1 5~2 0 ℃となっています。この清冽な地下水が「三和酒類の麹の酒」に使われています。

  • こうじらぼ

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