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麹文化のお酒「焼酎」の魅力

CULTURE

麹文化のお酒「焼酎」の魅力

 2019年11月14日、那覇市医師会様の「文化・芸術講演会」にて講演をさせて頂くべく沖縄県は那覇市へ飛びました。題目は『麹文化のお酒「焼酎」の魅力』。最近は皆様の前で「麹」の話をする機会が増えましたが、上手く(美味く)伝わっているでしょうか。今回のお客様は医師を含む医療関係者10名の方々。私より知識の豊富な方々相手の講演とあって、かなり緊張しました。「釈迦に説法」とならなければ良いのですが…。

 さて、講演の内容としては題名にある通り麹のお酒である焼酎の魅力について。焼酎が発酵食品であること、多様な香味があること、食中酒であること、そしてそれらの魅力の中心には「麹」があることをお伝えしました。講演は約20分、まるでお医者様相手に試験をしているような緊張感。沖縄の気候もあってか、手に汗びっしょり。さて皆様に伝わったでしょうか。
 

講義内容を真剣に聞き入る那覇市医師会の皆様


 質疑応答の時間。10名の方からなんと計12もの質問やご意見を頂きました。麹の起源、麹菌の種類、焼酎の原料や熟成についてなどの専門的な質問から、琉球王朝時代から明治時代まで家庭で造っていた幻の酒「イムゲー」に関してのマニアックな質問まで、終始盛り上がりました。中には「私の名前はコウジです。国菌ということで日本の役に立てて嬉しく思っている」との感想も頂きました。
 

たくさんのご質問・ご意見、ありがとうございました


 最後に「若者の酒離れについてどうお考えですか。若者にアピールする活動をされていますか」というご質問を頂きました。今の時代、昔と違いスマホ・インターネット・SNSなど娯楽も増えて、その選択肢も多岐にわたります。その数ある娯楽の中でお金や時間をお酒に費やして頂くには、香味をアピールするだけでは難しいのではないかと思います。そこでお酒の旨味の背景にある「麹」や「文化」を識って頂くことで、「じゃあ飲んでみようかな」という若者が一人でも増えれば、そこから拡がっていくのではないでしょうか。もちろんお酒はおいしく適量を。その範囲で人生の愉しみのひとつとして選択肢に加えて頂ければ幸いです。

  • 丸尾 剛

    三和酒類株式会社 / 酒の杜21製造場 場長

    1965年、大分県宇佐市生まれ。地元の高校を卒業して三和酒類株式会社に入社。入社後は36年間、酒づくりに携わる。主に本格麦焼酎いいちこの製造を担当。趣味は元高校球児の息子から影響を受けた野球観戦。ゴルフ。