地域・社会の一員として、地域とともに ~第二話~ 10回目を迎えた「麦の学校」
REGIONAL

昨年の2018年10月18日、宇佐市内西部にある糸口小学校の4年生を対象に「麦の学校」の1年を通じて学んだ最後の取り組みとなる調理実習を行いました。
この日は、3年生の時に種まきをした小麦(ミナミノカオリ)と大麦(ニシノホシ)の収穫だけでなく、収穫した小麦を使ってパンとピザ、大麦のニシノホシを使ってパエリアの調理体験に挑戦してもらいました。プチプチした食感のパエリアは子どもたちに大好評でした。
パンづくりをする子どもたち
2009年に始まった「麦の学校」(主催:宇佐市、協力:三和酒類)も今回の糸口小学校で10回目となります。
大分県でも最大の麦の生産地である宇佐平野の麦秋は、宇佐を代表する文化的景観といえます。収穫された麦は、パン、麺類、飴をはじめ、「麹」を使って造る味噌、醤油、本格麦焼酎西の星などに幅広く利用されており、郷土の産業や食文化を支える重要な地域資源となっています。こうした宇佐特有の麦の文化を次世代につなぐ教育や食育の一環として、市内の小学生を対象に始まったのが「麦の学校」です。
小学校近くの田んぼを借りて、指導を仰ぎながら子どもたち自身が種まきから収穫までを行います。また、地元産の麦を使う食品工場の見学やスケッチ大会、自分たちで育てた麦を使って調理実習を行うなど、郷土の麦文化を麦の成長とともに1年かけて学ぶ地域でも好評の体験型学習です。三和酒類は、これからも地域の子どもたちとともに宇佐の麦文化を継承し、次世代の人財育成に取り組んでいきます。
美しい宇佐平野の麦畑