記事Article

国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会と連携してニシノホシの麦刈り体験・工場見学ツアーを開催【後編】

REGIONAL

国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会と連携してニシノホシの麦刈り体験・工場見学ツアーを開催【後編】

■宇佐の「三和酒類本社工場 酒の杜」を見学

 「酒の杜」という別称を持つ三和酒類本社工場は、北に周防灘が望める宇佐市にあり、周防灘から宇佐平野を越えて気持ちのいい風が吹きわたってきます。大分県日出町から参加した朝倉奈穂美さんは、「いつも車で横を走っているのに敷地内に入ったのは初めて。緑豊かで美しい工場ですね」と語ってくれました。
 先ほど刈り取ったニシノホシが焼酎「西の星」になるまでの工程をたどる工場見学だけに、参加された方の顔は好奇心に輝いています。
 全員、白衣を着て工場内へ。
 三和酒類の製造担当者から、玄麦が精麦されて入荷した原料が浸漬工程を経て蒸麦と進み大麦麹から焼酎となる醸造工程の説明を行った後、大麦麹を提示しました。参加者が大麦麹を1、2粒口に含むと「酸っぱい!」との感想。麹菌がつくり出すクエン酸の酸味が特徴で、これがもろみの品質安定に一役買っているのです。
 二次仕込みの巨大なタンクに2mほどの櫂棒(かいぼう)を使って発酵中のもろみの撹拌を体験していただきました。活発な発酵によって、もろみの表面が黄色く泡立ち、すでに豊かな酒の香りが漂っています。


 

仕込み体験をする参加者の皆さま

 さらに蒸留室へ。
 ここは酒蔵の心臓部とも呼べる場所です。常圧蒸留と減圧蒸留という二つの蒸留法で、温度や時間を調整しながら、もろみから深い味わいや華やかな香りの原酒を引き出します。
 参加者には、蒸留後のアルコール度数44度の原酒とさらに熟成させた原酒を試飲し、その違いを体験していただきました。「いいちこ」のファンだという大分市の山本瑠美さんは「刈り取った大麦が焼酎になるまでは予想以上に時間がかかるのですね。麦焼酎の奥深い魅力とおいしさを再発見しました」とコメントしてくれました。
 

蒸留機の前で記念撮影

 工場見学の後は先ほど刈り取ったばかりの麦の穂を使って記念の写真立てを製作していただきました。また、三和酒類の麹の酒を飲み比べ、また、アルコール体質をチェックできる「アルコール体質試験」にも挑戦していただき、参加者の方から「盛りだくさんのツアーの内容に大満足」と、笑顔と感謝のことばをいただきました。
今後も三和酒類は、麦と焼酎文化の普及・発展を目指すとともに、地域活性化に取り組んでまいります。

おわり。

  • こうじらぼ

    NIPPON KOJI SPIRITの管理人兼Twitterの中の人

    本サイトの管理人兼Twitterの中の人です。
    「麹」に関する情報をどんどん載せて参りますので、よろしくお願いします。
    Twitterアカウント:https://twitter.com/koji_laboratory