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蒸留所放浪記(第9話)~第14回QSP in崇城大学~

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蒸留所放浪記(第9話)~第14回QSP in崇城大学~

■11月27日(水) 第14回九州学生本格焼酎プログラム(QSP)

 11月27日(水)に「九州学生本格焼酎プログラム(略してQSP)」に参加してきました。QSPとは、九州本格焼酎協議会が主催する活動の一つで、九州の大学生を対象として、適性飲酒の啓蒙や地場産業である本格焼酎の製法や歴史を知ってもらうことを目的としています。これまで九州各県の大学で開催されてきましたが、今回は熊本県崇城大学で第14回目が開催されました。
 プログラムの第1部としまして、武庫川女子大学の木下先生からアルコールの適性飲酒を啓蒙するための講義がありました。その後に企業発表に移ります。今回は、高橋酒造から「本格焼酎のいろは(基礎知識について)」、西吉田酒造から「本格焼酎の製造方法」、大口酒造から「本格焼酎の機能性と楽しみ方」の発表があり、とても興味深い内容ばかりで私にとっても大変勉強となりました。熱心に聞いている学生さんの姿が印象的でした。

 
【本格焼酎の機能性と楽しみ方】


 座学のあとは、焼酎メーカーが銘柄を並べて学生さんたちに焼酎の利き酒をしてもらいます。米焼酎、麦焼酎、芋焼酎、ソバ焼酎を実際に利き比べてもらい、その場で感想を教えてもらいました。直接20代の方に焼酎の香味に関する感想を聞くことは、ほとんど無いためにメーカー各社にとって貴重な機会となっています。半分くらいの学生さんは、飲み会や自宅で本格焼酎を飲んでいる、とのことでした。また、原料毎の香味の違いをしっかりと感じてくれました。その違いの中で、自分の好みの味を探してくれていました。

 
【学生さんに焼酎の利き酒をしてもらいました】


 利き酒クイズも準備しています。米焼酎、麦焼酎、芋焼酎、ソバ焼酎の原料と、銘柄を当てる利き酒クイズです。なんと全問正解者が1名出ました!正解者にはメーカー各社の焼酎がプレゼントされました。
一連の企画を通して、九州の地元のお酒についてしっかりと学んで頂けたようでした。


 
【銘柄あてのクイズを行いました。】

 晩の反省会は熊本市内のイタリアンの店で行われましたが、本格焼酎メーカーが集まって飲むお酒といえば、当然「本格焼酎」です!
 樽貯蔵した麦焼酎、芋焼酎、また甕貯蔵した米焼酎など、持ち寄りで個性的な焼酎も集まりましたが、これがイタリア料理ともよく合います。樽貯蔵した焼酎には、樽香、フェノール香、バニラ香がありますが、前菜で出たローストビーフとオリーブオイルのサラダとよく合いました。お肉と樽由来の熟成感のあるフェノール系のフレーバーは相性ばっちり。
 また、中盤ではサバのマリネが出たのですが、このお料理と甕貯蔵した米焼酎が良くあいました。華やかな印象のカプロン酸系の香りを若干感じつつも熟成された米焼酎の香味と、サバの旨味たっぷりの油の味わいが、こちらも相性ばっちり。
 翌日の蒸留所訪問の余力を残しつつ、しっかりと本格焼酎を愉しみました!


 

【晩はやっぱり「本格焼酎」で懇親会!】

~第14回QSP多良木蒸留所(高橋酒造株式会社)訪問~に続く

  • 松本 真一郎

    三和酒類株式会社 / 商品開発部 商品開発課 チーフ

    1976年生まれ。福岡県北九州市出身。
    高知大学農学部卒業後、2000年に三和酒類株式会社へ入社。
    入社後、製造部、虚空乃蔵、三和研究所、商品開発部での業務に携わる。入社20年目。
    趣味は中学時代から続けている剣道。四段。
    子供は3人。3人とも剣道修行中。親子で剣道に明け暮れる日々を過ごしている。
    ワイン好きで(社)日本ソムリエ協会認定のソムリエの資格を持つ。
    好きなカクテルはTUMUGIベースのドライマティーニ。
    好きな作家は、開高健。
    座右の銘は、開高がこよなく愛した言葉で「悠々として急げ」「漂えど沈まず」