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蒸留所放浪記(第8話)~三和酒類壱號蔵焼酎道場体験(6)最終話~

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蒸留所放浪記(第8話)~三和酒類壱號蔵焼酎道場体験(6)最終話~

■充填作業

 5日目の午後からは、レイメイ社製の手詰め充填機を使って充填作業を行いました。今回の体験では、お酒造りだけでなく、オリジナルラベルの作成、洗瓶、充填、打栓の作業まで体験するカリキュラムとなっています。私自身は、これまでの業務の中で「お酒を瓶に充填する」という作業をほとんど行ったことがなかったため、とても興味深い体験となりました。手詰め充填機の操作時のちょっとしたコツをつかむまでに、何度かやり直しを行いましたが、打栓の作業も無事に終わり、いよいよ焼酎道場も終わりが近づいてきました。

 
【手詰め充填機】

 充填まで終えた後は「オリジナルラベル」と「オリジナル木札」造りを行いました。この木札は三和酒類本社工場内で栽培されていたシラカシの木の幹から作ったもので、会社の歴史を感じさせるものとなっています。オリジナルラベルは、あらかじめ税務署に届け出たフォーマットの範囲で、各人自由なデザインでラベルを作成しました。私は、記念となるように今回一緒に作業を行ったメンバーの集合写真をラベルにプリントしました。また、オリジナル木札には「造り手の名前」「貯蔵開始日」の他に、「造りや仕事に対する思い」を記入する欄があり、初心に戻って「仕事に対する思い」を記入しました。
 一人あたり900ml瓶で6本の「自分達で造ったオリジナルいいちこ」を頂きました。その6本にオリジナルラベルを貼った後に、製造場の地下で貯蔵を開始します。これから地下でじっくりと瓶熟成をしてゆきます。瓶熟成のため、樽貯蔵のような樽からの成分の溶出はありませんが、時間をかけて瓶内で緩やかな成分変化が起こるのではないかと予想されます。荒々しい原酒がまろやかで味わい深い酒質へと変わってゆくことを期待したいと思います。


■修了証の授与

 さて、貯蔵作業まで終わったところで、最後に丸尾場長から一人一人に「修了証」が授与されました。

【修了証】
『あなたは、壱號蔵焼酎造り体験塾を通じ、焼酎造りの楽しさと、酒税法の基本を学び、自らの感性も磨かれました。ここに、当社の酒造りの原点を学ばれたことを証します。』

 これをもって全ての蔵体験が終わりました!今回のべ5日間にわたる焼酎道場での体験を通じて、改めて本格焼酎の製法を確認し「麹の酒」を造る楽しさを再発見することができました。丸尾場長はじめ、21製造場の皆さんには大変お世話になりました!本当にありがとうございました!

 
【修了証書の授与式】


~三和酒類壱號蔵焼酎道場体験~(終)

  • 松本 真一郎

    三和酒類株式会社 / 研究所 商品開発課 課長

    1976年生まれ。福岡県北九州市出身。
    高知大学農学部卒業後、2000年に三和酒類株式会社へ入社。
    入社後、製造部、虚空乃蔵、三和研究所、商品開発部での業務に携わる。入社20年目。
    趣味は中学時代から続けている剣道。四段。
    子供は3人。3人とも剣道修行中。親子で剣道に明け暮れる日々を過ごしている。
    ワイン好きで(社)日本ソムリエ協会認定のソムリエの資格を持つ。
    好きなカクテルはTUMUGIベースのドライマティーニ。
    好きな作家は、開高健。
    座右の銘は、開高がこよなく愛した言葉で「悠々として急げ」「漂えど沈まず」