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故郷の名産、麹に乗せて

CRAFT KOJI alliance

故郷の名産、麹に乗せて

夏真っ盛り、例年であれば多くの方が汗を流しながらも、この後の一杯のために…!と必死に仕事や満員電車を耐え抜く時期でございます。
なかなか世間は明るくないニュースが連日流れており、自粛ムードですがそんな中でもやはりここで飲む一杯が諦めきれない、というお客様がいらっしゃいます。

「今年も持ってきたよー、すだちね」
と袋にギッシリのすだちを手に、八百屋の納品のごとく現れたそのお客様は、常連様。

「じゃあこれで、KOJI SOURを。残りは上手く使ってよ」

その方はご出身が徳島で、毎年この時期になるとすだちをお持ちくださり、カクテルで召し上がった残りはお店に置いていってくださいます。

TUMUGIは国産ボタニカルを5種類、原料として使っておりますが、フレッシュフルーツとの相性も抜群に良いのです。
その中でもすだちや柚子、かぼすなど日本人が「和」らしさを感じる柑橘と合わせると、麹由来の甘みがギューッと引き立ち、たちまち「和食の舌」に。

私が特に、国産の果物にこだわっていきたいと考えているのはその相性も勿論のこと、そこには輸入果物にはないエピソードやお客様との出会いがあったりするからなんですね。

 
【徳島産のすだちを使ったKOJI SOUR】

「やっぱり地元のすだちは美味い!そしてTUMUGIも最高に美味い!」

やや贔屓気味に賞賛されますが(笑)、地元愛もカクテルにおいては1つの味の構成要素ですよね。

私も何を隠そう、高知県出身のためTUMUGI  BUNTANに使われている土佐文旦には非常に強い思い入れがあります。
ベースにどのTUMUGIを使うか迷ったらBUNTANにしよう、と(笑)

いらして頂いた方の故郷や縁の地に、思いを馳せる事のできる一杯。
麹の自然な甘味と合わせて、お届けしたいと常々思いながらカクテルをお作りしています。

  • 髙橋 健

    Bar WAPIRITS マネージャー

    学生時代にアルバイトとして、「日比谷Bar」に入社。
    系列店を転々とし、2017年よりBar WAPIRITSにてTUMUGIを専門に扱うバーテンダーとなる。
    日々、麹のカクテルや麹料理を楽しみに来られるお客様と触れ、その楽しみ方を伝えている。
    麹と同じくらいに歌うことが大好きで、ロックバンドのB'zを自称銀座で1番愛するバーテンダー。